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Super30 再び

「スーパー30」 2019年7月 ヒンディー語 Hrithik Roshan・Mrunal Thakur

2022年9月に日本公開された「スーパー30 アーナンド先生の教室」DVDが国内販売され、無事入手することが出来たため、再び語る。

「親ガチャなんて関係ない」と、日本人向けのキャッチがついているが、映画の内容はそんな軽薄なものではない。親ガチャは重要な問題であるが、日本人の考える困難とは次元が違う。このキャッチが合うかどうかは、見て考えてほしい。日本人に見せるために必要なキャッチであったとしても。

ボリウッドのスーパースター、リティクローシャンHrithikRoshan主演である。自分はリティクのことが大好きである。そしてこの映画は彼の作品の中で一番好きである。理由は、リティクがその肉体美を封印し、全くエロくない事である。リティクは本当にカッコよく、ダンスが素晴らしく、アクションをこなす。そのためリティクが画面に映るとリティクに集中し、他をあまり見ないという現象が発生する。しかしこの映画では、それらの能力を封印し、数学の先生に徹しているのだ。わずかに共通して感じられるのは、不思議な色をしたリティクの瞳だけである。本物の数学オタクに見える。黒板一杯にかかれた数式は、本当にリティクの数式に見える。

生徒たちが、子供たちが素晴らしいのだ。そして見守るリティクが、子供たちに愛情を持っているのが伝わってくる。負けないで立ち上がる子供たちに感動する。

子供たちも、理系のオタクである。先生を助け出すために、理系オタクの工夫が炸裂する。字幕の訳文も素晴らしい。みんなに分かるように、オタク心をくすぐるように、素晴らしい訳が付いている。

「スーパー30」と共に大好きな映画は「バンバン!」なのだが、同じリティクが全く違う人物になっている。俳優だから当たり前と思うか、才能と努力の結果と思うか、どうか見比べてほしい。

日本で公開されていないインド映画でも、探し方によってはフルムービーが見つかることがある。象徴的なダンスシーン、番宣のためのトーク番組、第三者が映画を語る動画などは、おそらく際限なく存在し、見尽きることはないであろう。トーク番組で喋りまくるリティクも素敵である。ヒンディ訛の英語が心地よく、意味が分からなくても流しっぱなしにしてしまう。これからも自分は、ヒンディのコンテンツを探し続けるだろう。

Hrithik Roshan

Mrunal Thakur

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