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時々映画のこと

『第三夫人と髪飾り』The Third Wife

監督・脚本:アッシュ・メイフェア 美術監修:トラン・アン・ユン 
2018年 ベトナム  上映時間:93分

北ベトナム。富豪のもとに嫁いできた14歳の第三夫人。実話に基づき脚本が書かれたという。女性の苦しみと悲しみ、耐えることによって生き抜く道を探す。

家庭の性教育だって、こんな教え方はしない。確かに女性がある時期向かい合う現実ではあるが、それを映画にしてここまで見せるか。決してヌードシーンやセックスシーンは描かれない。それなのに生々しい。見たくない、見せてほしくない。少女ポルノの問題作と一部で言われたが、それとも違う。生物としての人間の、普段は表現されないところに踏み込んだのかもしれない。

ベトナム映画であるが、本国ベトナムでは公開4日目で上演中止となったそうだ。ベトナムの人たちが本当のところどんな反応をしたのか、我々には知る由もないが、ある種の「不快感」を受けることはあるかもしれない。

女性に対してある種の願望を持っている男性にとっては、その願望をへし折り、萎えさせることになるかもしれない。

監督 アッシュ・メイフェア Ash Mayfair

美術監督 トラン・アン・ユン Tran Anh Hung

主人公メイを演じた、グエン・フォン・チャ・ミーNguyen Phuong Tra My 
2004, Ho Chi Minh City, Vietnam

第一夫人を演じた、チャン・ヌー・イェンケ Tran Nu Yen - Khe 1973年 ダナン、ベトナム
トラン・アン・ユンTrần Anh Hùng監督の配偶者

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先日ベトナムに旅行した。そこに住む人のエネルギーはものすごい。しかし発散しきれず秘めている印象も受けた。ベトナムの人の眼は深く光っている。