「ブラフマー」+「アストラ」。ブラフマーは、ヒンドゥー教の神の1柱、創造神でありトリムルティ(最高神の3つの様相)の1つ。そしてアストラは、巨大なエネルギーの兵器を表す。古代インドでは、ヒマラヤの賢者のグループが、アストラと呼ばれる強力な天上の武器を数多く生み出した。その中で最も強いブラフマーストラは世界を破壊する力を持っている。
神々のエピソードは正直言って難しい。多神教のヒンドゥ教では多くの神様が存在し、それぞれ個性豊かで人間臭く、戦ったり愛し合ったり忙しいようだ。宗教を壮大なエンターテイメントにしてしまうところは、日本人の感覚ではクレイジー、でも神様を尊敬し愛する人には最高の称賛なのかもしれない。
安心してください、神々のエピソードが分からなくても十分楽しい映画です。シヴァとイーシャは、普通に今風の生活をしていて、街の中で出会います。美男美女がお互いを尊敬しあいながら進む姿に、思い切り入れ込むことが出来ます。特撮を多用した映像は大スペクタクル。性表現がソフトなところはインド映画の良いところ。アクションと暴力の表現はリアルです。
何と、この映画は三部作のパート1。3時間も見てまだ三分の一です。熱いインド映画の続編にも期待!
映画とは関係ないが、アストラでググると、インド軍の中距離空対空ミサイルが出てきた。強そうだ。