『シュリ』쉬리

「シュリ」は魚の名前である。朝鮮半島の固有種で、韓国と北朝鮮にまたがる川で生息している。北と南を自由に行き来する魚だから象徴的でもあり、また北から南に潜入するスパイのコードネームでもある。北朝鮮軍隊の訓練が過酷である。これは「北」から「南」に「潜入」する者を選抜するものなのだ。時には同胞を撃ち殺して上にあがってゆく。
韓国では、要人の殺害事件が続いていた。韓国秘密情報機関のジュンウォンとジャンギルは捜査を進めていたが、情報提供者の武器密輸商が至近で射殺されてしまう。これら殺害事件にはムヨンが率いる特殊第8軍団の工作員チームが関与していた。そのチームには確実に致命傷を撃ち込むスナイパーが存在していた。
ジュンウォンは、鑑賞魚のショップで出会ったミョンヒョンと付き合っていた。結婚を約束し愛し合っていた二人であったが、ある時からミョンヒョンが不安そうな態度を見せ始める。ミョンヒョンの不安の原因は? 謎のスナイパーの正体は?




生物としてのDNAは変わらない、日本人と韓国人。しかし映画で見るところの暴力の描き方、銃器や刃物の残忍な使い方などは、日本映画をはるかにしのぐ。恋人たちの戯れ方はとても良く似ているのに、憎しみの表現が違う。この熱量はどこから来るのだろう。最後は・・・ジュンウォンがスナイパーを射殺するのだが・・・それは・・・普段泣かない人でも、きっと泣くに違いない。すごい映画だ。気持ちをゆすぶられ続ける。映画を見終えても、クールダウンに時間がかかる。