『シビル・ウォー アメリカ最後の日』Civil War

やっと見てきた。Dolby Atmosとか、IMAXとか、音響の良い設備で見るべきだったと、今更ながら後悔。時期を逃して一般上映のシアターになってしまった。つまり音がすごいの。なおかつ実際に自分の周囲で出来事が進んでるような、ライブ感がすごいの。実際、戦闘シーンでは、海兵隊など軍隊経験者がエキストラで多数参加しているという。見る人が見ると分かるらしいが、突入時の作戦等、大変リアルで本物の手順を踏んでいるらしい。
予告編を何度も見ていたのに「アメリカ映画にありがちな大袈裟なドンパチもの」と勝手に思い込み、鑑賞の優先度が低かったのだ。見るきっかけになったのは「配給会社のA24が面白い」という記事を読んだから。成程それは重要な判断材料だと気づき、慌てて見に行った。すごい映画だった。大きなスクリーンで見なければいけない。間に合ってよかった。

連邦政府から19の州が離脱したアメリカが舞台。テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発。各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。大統領の単独インタビューを取ろうと、NYからワシントンDCへ移動する、ジャーナリストの道程を描く。戦争の恐怖、銃の恐ろしさ、人間の肉体が終わってゆく過程、全てが生々しく、本当に自分の隣で起こっているのではないかと感じてしまうのだ。内戦の行方は? ジャーナリストたちの運命は?

インタビュー・ウイズ・ヴァンパイアで、幼き吸血鬼クローディアを演じた。こちらも必見。

物語が進む中で見事に成長していく様子が素晴らしい。

紛争地が似合う風貌。熟練ジャーナリストの振る舞いを見事に表現。


数分の出演なのだが、恐ろしい、狂気に満ちた兵士を演じる。話題になっているシーンである。もともと別の俳優がキャストされていたらしいが、妻キルスティン・ダンストの提案で出演が決まったそうだ。役に入りすぎてて、見てて恐怖を感じる。
アメリカ合衆国が分断して、独立する州が出てきているわけだが、政治的な背景は全く説明されていない。過去の大統領を揶揄した??? のかと疑われるエピソードは出てくるのだが、特定の政党や政策を非難するものでもない。ただただ戦いと死の繰り返しを観続けることになり、そしてそれが妙に身近に感じられる不思議な映画なのだ。最後に大統領は殺害されるのだが、多分これで終わることはなく、何か別の「次の」内戦につながるんじゃないかと言う、不気味な含みを持たせている。