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時々映画のこと

『チャレンジャーズ』Challengers

2024年    アメリカ合衆国   131分

卓越した能力を持つテニス選手のタシ。オーラを放つ華やかな容姿と実力を兼ね備え、トッププレイヤーとして活躍していた。一方で、親友同士の男子テニスプレイヤー、パトリックとアート。彼ら二人はタシの試合を見て、二人一緒にタシの虜になってしまう。そんな時、タシは試合中の怪我が原因で選手生命を絶たれてしまう。タシは、有能な男子二人を同時に支配することで、次の目標を見出してゆくのだが。。。

単純なテニス仲間の三角関係で片付けてはいけない。これは大変な心理描写を伴い、難しい解釈を必要とする。そして三人の表情がすごい。その視線や、左右不均等に笑う口元や、暗に含みを持たせる仕草や・・・これは監督の手腕(趣味)に違いない。

タシを演じる、ゼンダイヤ Zendaya Maree Stoermer Coleman 1996年9月1日-  Oakland, California, アメリカ合衆国
余りに美しく伸び切った手足。しなやかな肢体。視線の強さと圧倒的な存在感。身長180㎝。見た人誰もが惹きつけられるだろう。

アートを演じる、マイク・ファイスト Michael David Faist 1992年1月5日- Gahanna, Ohio, アメリカ合衆国

パトリックを演じる、ジョシュ・オコナー Josh O'Connor 20 May 1990年5月20日- サウザンプトン 英国出身

監督、ルカ・グァダニーノ Luca Guadagnino 1971年8月10日- イタリア シチリア州パレルモ出身
この監督だからできた心理描写だと思う。ただのスポ根もの、ただの三角関係で済ませず、深く深く表情を切り取っている。「君の名前で僕を呼んで Call Me By Your Name」「ボーンズ アンド オール Bones & All」にて、ティモシー・シャラメのとんでもない魅力を引き出した監督である。

二十歳の大学生の頃を覚えていますか。エネルギーがいっぱいなんだけど不安定。好きなんだか嫌いなんだか分かんないけど、ヤりたい。悩みながら性欲を持て余し、妙に自信があったり落ち込んだり、浮かれたり疑ったり。その頃の自分をひとかけらでも思い出せば、メチャメチャに揺さぶられる映画である。思春期を忘れないオッサン監督に感謝である。

テニスのシーンは非常にリアルである。特別なトレーニングを積んで、俳優自らプレーしたそうである。これは大変な努力だったろう。現在進行形の「試合」、その「試合」の中に、現在に至る過程が時間を前後して挿入されている。ラスト、親友だった二人にしか分からない、男同士の暗号。大人の表情に変化してゆく三人の様子を見てほしい。

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