
舞台は第二次世界大戦、激戦地・沖縄の断崖絶壁「前田高地」(ハクソー・リッジ)。戦場になった沖縄をアメリカ人目線で描く。第二次世界大戦の沖縄戦で衛生兵として従軍したデズモンド・ドス。これは彼の実体験をもとにする実話である。
第一次世界大戦で従軍し、生還できたもののアル中になり暴力をふるう父親。兄弟げんかで弟に重傷を負わせたデズモンドは「人を殺さない」という強い信念を持つようになる。成長したデズモンドは、ケガ人を運び込んだ病院で看護師のドロシーに出会い、恋に落ちた。結婚の約束をしたものの、銃を持たない衛生兵としてデズモンドは入隊するのであった。




銃器を使う訓練に静かに抵抗するデズモンドは、部隊の中で壮絶ないじめに遭う。それでも信念を曲げず、除隊にも従わず、沖縄戦に参戦した。そして75名の負傷兵を救助したと言われている。「もう一人助ける」「もう一人助ける」と、つぶやきながら戦火の中に戻るのであった。

実際の撮影は、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州で行われた。その戦火の表現の生々しさは恐ろしいものだ。眼をそらさず見てほしい。あっけなく肉体が壊れていく。戦争が、どれほど愚かなことか心に刻む。