1980年代の架空の村、ランガスタラム。腐敗した地方政府と協同組合に対抗する、兄弟の話。弟チッティ・バブ(ラーム・チャラン)と兄クマール・バブ(ピニセッティ)。チッティバブは難聴で、肝心なところを聞き漏らす。兄を助けて活動するときも、思いを寄せる女性と会話するときも、どうもすれ違ってしまうところが肝である。
クマール・バブは、地方政府の不正行為を見抜き、自ら会長に立候補する。村民の気持ちを集め、活動が軌道に乗ったところで命を狙われてしまう。腐敗をはびこらせた悪徳会長とその仲間をやっつけるのだが、事態はそれだけで終わらなかったのだ…
チッティ(ラーム・チャラン)と、ラーマ・ラクシュミ(サマンサ・ルース・プラブ)のダンスは素敵である。良く動くなぁと感心できます。
その一方で、政治の腐敗、汚職、カースト制度の問題、女性の地位の問題など、インドが抱えているであろう問題を正面から切り取っている。日本人には難解な文化的背景を含むが、そこはキチンと受け止めよう。世界の中で日本の方が特殊なのかもしれないから。