舞台はトンフン高等学校、上位1%の優秀な生徒が集まる名門私立高校である。学問の自由を求めて脱北した天才数学者ハクソンは、ここで夜勤の警備員として働いていた。一方で、数学の成績が振るわず転校を勧められている学生のジウは、挫折寸前であった。
ジウは、ここの高校で成績が冴えないとは言っても、元々は優秀な生徒である。謎の警備員ハクソンと出会い、夜の個人指導を受けるうちに数学の美しさに気づく。そして成績を上げてゆくのである。黒板にびっしり書かれた数式の美しさよ!(自分はこれを部屋の壁紙にしたい)
あるとき校内の試験で不正が行われた。試験問題が事前に外部に流出したのである。実はこの件に関わったのは、高校の担任の数学教師であった。しかしこの教師は事実を隠蔽するためにジウを犯人に仕立て上げ、証拠隠滅のためジウを転校に追い詰めていく。この過程は韓国映画の怖いところ。
数学の美しさを韓国で描いた映画。そして「北」を交える韓国の特徴ある表現。これは素晴らしい映画です。DNA的に韓国人と日本人は殆ど同じ。でも表現が異なる。近いからこそ、その違いを理解できるのか。
数学をテーマにした映画「Super30(インド)」「奇跡がくれた数式(英国)」「博士の愛した数式(日本)」などもお勧めです。国によって表現が違う、そこも興味深く見ることが出来ます。過去ブログあり。