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時々映画のこと

『博士の愛した数式』

2006年 日本映画 117分

登場人物は『私』『博士』『ルート』『未亡人』。

家政婦として働く『私』は、数学の『博士』の家で働くことになる。博士は事故の後遺症で記憶が80分しか続かないのであった。私には10歳の息子がいた。息子は博士によって『ルート』と名付けられた。賢い気持ちがたくさん詰まっていて、何でも包み込むルート(平方根)である。博士は離れに住んでいた。母屋には博士の義姉『未亡人』が住んでいた。

優しい私と、素直なルート。そしてルートの人格を認め、ひとりの人間として接する博士。謎に辛く当たる未亡人の行動の理由は?

脂が抜けた初老男性を演じる寺尾聰の醸し出す空気感に尽きる。そして素直に成長する子役のルートが良い。10歳のルートは齋藤隆成が演じていて、成人したルートは吉岡秀隆が演じている。10歳のルートは「北の国から」の純(吉岡秀隆)を彷彿させるのだ。演出もあるかもしれないが。

『博士』を演じる、寺尾聰 1947年5月18日 -

『私』を演じる、深津絵里 1973年1月11日 ‐

成人した『ルート』を演じる、吉岡秀隆 1970年8月12日 -

10歳の『ルート』を演じる、齋藤隆成 1996年12月18日-

『未亡人』を演じる、浅丘ルリ子 1940年7月2日 -

数式をテーマにした映画ではあるが内容はヒューマンドラマで、難解な数式よりも、人間関係を比喩的に説明するための数式が用いられている。数学苦手も関係なく楽しめます。

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