舞台はブルックリン。対岸にマンハッタンを望むニューヨークの街。精神科医のパトリシア(妻)と、現代オペラ作曲家のスティーブン(夫)。ジュリアンはパトリシアの連れ子で18歳。ジュリアンの彼女はテレザ16歳。ともに学び研究成果を発表する優秀な学生である。
さて創作活動に行き詰ったスティーブンは、ある日愛犬を連れて散歩に出る。バーで出会ったカトリーナは曳舟の船長だった。カトリーナの船を訪ねたスティーブンは、さてどうなるのか?
カトリーナの生き方にインスパイアされたスティーブンは、新曲を書きあげ舞台は大成功する。一方でジュリアンとテレザは、テレザの父親に壊されそうになる。二人は16歳でも結婚できるヴァージニア州に向けてニューヨークを脱出する。そしてその脱出を手引きしたのは?結婚のために大活躍したのは?
色んな愛が交差するラブコメディ。それぞれの愛は最期に成就する。感動はテンポよく進む。米国人はこんな話が好きなのかな。たくさんのエピソードを上手に100分に収めたところが心地よい。監督レベッカ・ミラーRebecca Millerの趣味なのか手腕なのか。とても後味の良い映画です。