ニューヨークで仕事をする、プロの殺し屋、レオン。レオンのアパート隣室に住む、マチルダ。ある日「仕事帰り」のレオンは、アパートの階段でマチルダに出会った。
マチルダの父親は、麻薬の密売組織に関わっていた。その「商品」を横領した疑いで麻薬取締局の捜査を受けるのだが、それは銃撃戦に発展し、マチルダの家族は全員射殺されてしまう。買い物から帰ってきたマチルダは家の異常な状況を察し、隣室のレオンに助けを求めるのであった。
麻薬取締官に対し家族の復讐を誓ったマチルダは、レオンと共に「計画」を進めるのであるが…
小児性愛的な要素があるということで、劇場版は大幅なシーンの削除が行われたそうだ。大男と可憐な少女の組み合わせは、そのような印象をもたらすであろう。しかし自分の感想としては、とんでもなく不安定な状況ではあるが、もっと精神的な結びつきとして描かれていると感じる。危なっかしくて危なっかしくて、何もかもハラハラする状況が続く。
一方で麻薬捜査官は、自身が薬でキメちゃっているのである。その狂気をはらんだ視線と仕草が恐ろしい。麻薬捜査官を演じる、ゲイリー・オールドマンであるが、そんな様子を見事に表現している。
素晴らしい映画である。監督リュック・ベッソンの代表作となった。リュック・ベッソン作品は他にも良いものが沢山あるので、少しずつ紹介していきたい。