実話に基づく映画である。
ジャマイカ系アメリカ人のピア二スト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)。運転手兼ボディガードのイタリア系アメリカ人、トニー・ヴァレロンガ(ヴィゴ・モーテンセン)。二人は1962年にアメリカ最南部を回るコンサートツアーを行った。
「グリーンブック」とは、アフリカ系アメリカ人の旅行者が利用できる、モーテル、レストラン、給油所が記載されたガイドブックの事である。そう、この時の米国では、アフリカ系アメリカ人は自由に移動できなかったのである。
始めのうちは対立することもあったが、次第にお互いを理解して助け合うようになる。8週間の過酷なツアーを無事に終え、トニーは家に帰るのだが…
とにかく一度見てください。日本にいるとまず出会うことの無いヘイト。しかしそれは実際あるものだし、アジア人も対象になることがある。時に辛辣に、時にコミカルに、見事に描かれた映画だと思う。評を見る前に自分で見るべき。