唐王朝の衰退の兆しが見える、9世紀中頃の中国。捕吏の劉(リウ)と、金(ジン)、美しい盲目の踊り子・小妹(シャオメイ)。逃亡の行方は?そして飛刀門という反乱組織との関係は?
この映画は、美しすぎるチャン・ツィイーに尽きる。アジアの粋を極めた美貌。そして物凄く体が柔らかく、見事なアクションをこなす。肝の据わった演技で、イケメン二人を振り回す、もう目が離せない。一時、チャン・イーモウ監督との恋愛の噂もあった。真相は知る由もないが、監督がツィイーのことを大好きで、何か特殊な感情を持っているのは間違いなかろう。いかにツィイーを美しく見せるか、可愛らしく見せるか、映像にはその努力の全てが注がれている。(私見であるが)大物イケメン俳優の二人(カネシロタケシとアンディ・ラウ)が、添え物に見えるのである。
そして、景色を含む映像の美しさも素晴らしい。花畑、白樺、そして竹林。竹を巧妙に使うのは中国の文化であろう。色が美しい。どこを切り取っても見事な風景である。
そして、梅林茂の音楽と、ワダ・エミの衣装を忘れてはならない。