ずばり、見終わった後、幸せになれる映画。
舞台はロンドン西部ノッティング・ヒル。旅行専門書の書店を経営するウィリアム。そこにふらりと立ち寄ったのは、ハリウッドスターのアナだった。冴えない書店の店主の日常に惹かれて行くアナだったが、そこには住む世界の違う壁が存在していた。ウィリアムの不器用でぎこちない想いの行方は?
夢見る貴女(貴方)に見てほしい。現実には「ナイナイ」状況で、やや強引なきっかけづくり。でも全ての世代の人が自分の経験をフルに思い出し、それを良い記憶に変えて行く魔術のような映画です。役柄そのまんまのアナ(ジュリア・ロバーツ)。そして一生懸命だけど何だか冴えない感じのウィリアム(ヒュー・グラント)。役柄はそんなだけど、画に入って負けないのは、ヒューの持つオーラのため。
恋愛に悩む人は映画を見よう。そしてセリフを真似してみよう。ひとりで100回試して照れなくなったら、実戦で使ってみよう。高いと思っていた恋の壁は、案外乗り越えられるかも?
会話の中に混ざる、ちょっと皮肉な言葉の端々は、ああ英国の文化なんだなと思う。家族のディナーでも、英国人ってこんな会話をするのかなと、何とも何とも興味深く見ることが出来ます。