米国ラスベガスを目指して旅行中のドイツ人夫婦。車中でケンカになり、妻のジャスミンは車を降りてしまう。しかしそこは広大なモハヴェ砂漠。辿り着いたのは「バグダッド・カフェ」。ガソリンスタンド・カフェ・モーテルを経営する、砂漠の中のさびれた一軒家だった。
「バグダッド・カフェ」の女主人ブレンダは、何事も上手くいかなくて常に怒っている。夫は家出。そして、店員なのか客なのか居候なのか、何とも判別のつかない極めて個性的な人たちが、「バグダッド・カフェ」で何となく時を過ごしているのだった。
ジャスミンは、勝手にホテルの清掃や子供の世話を始める。最初は疑惑の目で見られていたジャスミンであったが、やがて彼女の存在が「バグダッド・カフェ」を変えていく。
これは、大人のファンタジーと言うべきか。ジャスミンに想いを寄せるルディであったが、ジャスミンの最後の返事は「ブレンダに聞いてみる」。何だか良く分からないけど、メチャメチャ感動する映画。一緒に手品をする、ジャスミンとブレンダの表情と言ったら!とにかくホンワカ見て、最後に幸せになれる映画。