この映画は見事なアクションに尽きる。そして師弟のつながりを演じる、リティク・ローシャンとタイガー・シュロフ。さらに刻々と変化する、リティクの眼の色。脚本に若干無理があるのでは?との評価もありますが、逆にとれば最後の結末「そう来たか!」まで楽しめるというものです。
タイガーと共演しているときのリティクは、エロくなくて本当にカッコいい。一方のタイガーは、すごいマッチョなのに童顔で整った顔立ち。ストーリー上、仕方ないのだが、どちらも悪者であってほしくない、願うような気持になる。
リティクとタイガー、夢を見るような楽しい映像。
俳優という職業上のことだとは分かっているが、リティク・ローシャンHrithikRoshanが出てくるとそれだけで映像が華やかになる。エロくなる。全部リティクが持っていくような、不安を掻き立てるようなエロさがある。筆者の勝手な思いだが。
しかし、画面上タイガーと二人きりの時のリティクは精悍だ。自分にとっては心地よい映像になる。
インドの芸能界は闇深そうに思えるが、リティクとタイガーの関係はどんなものなのだろう。二人とも映画産業の家柄に生まれたエリートだ。少し年齢が離れているので、直接当たることなく、良い関係でいてほしいと願う。
JAIJAIは、ヒンドゥーのシヴァ神をたたえる曲のようだ。稼ぎが多くセレブな生活をしているはずの二人であるが、インドのお祭りにすっと入って行くところは地元民である。映画は様々な世界を見せてくれる。