『ドライヴ』Drive

車の修理工場で働き、時にスタントドライバーとして働く。しかし夜には別の顔を持つ。「逃がし屋」である。つまり運転の技術を生かし、犯罪等ワケアリの人を現場から逃走させるのである。警察車両を捲き、上空のヘリからも姿をくらます。寡黙でお金にもあまり欲がないように見える。彼の名は、ドライバー。
ある日アパートのエレベーターで出会った、アイリーン。ドライバーは405号室に住み、アイリーンは408号室の住人であった。会ったときから空気が流れ、二人は惹かれあうようになる。そんな時、服役中であったアイリーンの夫(スタンダード)が出所してくるのであった。スタンダードは服役中に借金を作っており、その返済のために強盗を働く。スタンダードの逃がし屋としてハンドルを握るドライバーであったが、実は企まれた陰謀だったのだ。関係者が次々と命を落としていく。

この映画ではとにかく喋らない。眼で表現する。寡黙であるのに存在感がすごいのだ。アイリーンと一緒にいるときだけ、ちょっと優しい表情をする。ちょっと笑ったりする。



韓国映画『パーフェクトドライバー(特送)』は、この映画にインスパイアされたのかな?考え過ぎかな?余計なことを喋らない運転手が、訳アリ物件を運ぶ。クルマの修理工場が基点になる。関係者が次々と命を落とす・・・とか、共通点を感じるのだが。

興味がわいた。いくつか見たい作品が出てきた。『ブリーダーBleeder』1999年デンマーク、『オンリー・ゴッドOnly God Forgives』2013年フランス・デンマーク合作、早めに視聴しよう。
運転しながら周囲の状況を常に感じてる様子。演技とはいえ、素晴らしい臨場感だ。逃がし屋(特送業務)は、運転テクだけでは務まらない。運転しながら見えないものまで見るのだ。五感以上のいくつもの「感」が働いている。この映画、監督も奇才だ。