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『ラ・ラ・ランド』La La Land

December 9, 2016 米国公開 128分

実を言うと「フォールガイ」にドはまり中の筆者が、ライアン・ゴズリングのおさらいのために再視聴。で、なんて素敵な映画なんだと、今更のように気付いたわけです。

ラ・ラ・ランド」はデイミアン・チャゼル監督作品。「ラ・ラ・ランド」を見る前に、同監督の「セッション」「バビロン」を続けて見ていたため、デイミアン・チャゼル=ちょっと特殊な趣味傾向と勝手な思い込みをしていた。そのため、「ラ・ラ・ランド」をキチンと見ていなかったのだ。これは大変な間違いだった。

舞台はロサンジェルス。芽の出ない女優のタマゴ・ミア。売れないミュージシャン・セブ。大渋滞の中で出会った二人は、偶然セブの働くレストランで再会するのだ。

(ここでレストランのオーナーがJKシモンズ、「セッション」の鬼教官を演じた人、またセブが恐ろしい目に遭うのではと、見るのが怖くなる)

ミアを演じる、エマ・ストーン Emma Stone  November 6, 1988- Scottsdale, Arizona,アメリカ合衆国出身

セブを演じる、ライアン・ゴズリング Ryan Gosling November 12, 1980- London, Ontario, カナダ出身

レストランのオーナーを演じる、JKシモンズ J. K. Simmons January 9, 1955- Grosse Pointe, Michigan,アメリカ合衆国出身
「セッション」で鬼教官を演じ、マイルス・テラーを流血させたので、めちゃ印象に残っている。

とにかく、ライアン・ゴズリングの芸達者なことに感心。ピアノ演奏は自前、ダンスも美しい。そして表情と眼の仕草が抜群に良い。アクション映画もいいし、文芸作品もいいし、ミュージカル映画もイケるのか。

エマ・ストーンの活動は2004年から約20年であるが、そのフィルモグラフィーの質と量は大変なものである。この映画の中でも、ドジなカフェ店員から、成功した女優まで、まさにそのものを演じきっている。素晴らしい。

監督デイミアン・チャゼル Damien Chazelle 1985年1月19日 アメリカ合衆国 ロードアイランド州プロビデンス出身。主な監督作品「セッションWhiplash」「ラ・ラ・ランドLa La Land 」「ファースト・マンFirst Man」「バビロンBabylon」。「ファースト・マン」でも、ライアン・ゴズリングと組んでいるのだが、この映画はちょっと難しくて、自分にはまだ消化できてない(語れない)。もう少し勉強してから。デイミアン・チャゼル監督は、とんでもなく引き出しの多い、特殊な才能の人だ。

売れない二人が励ましあい、惹かれあう。売れ始めると亀裂が生まれて、すれ違う。悲しみの中に妄想が錯綜し、変えられない現実を、最後に眼で受け入れるのだ。

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