マーク・ザッカーバーグが「facebook」を立ち上げるまでの経緯と、それに派生する訴訟の内容を描いたもの。ハーバード大学に在籍中のマーク・ザッカーバーグは、友人と共に「校内の女子学生の格付けを行うサイト」を立ち上げる。このサイトには、2時間で2万2000回のアクセスが集中し、公開後4時間で大学のサーバーをダウンさせてしまった。オタクの執念だ。
これにヒントを得たマーク・ザッカーバーグは、サイトの公開範囲を広げて行く。やがて欧州でも利用されるようになる。「facebook」の始まりである。
マーク・ザッカーバーグを演じる主演のジェシー・アイゼンバーグが見事である。本人かと思われるような所作を見せる。特に早口でまくしたて、会話の数段階先を予測して受け答えするところが秀逸である。結果としてガールフレンドとの会話が成り立たず、フラれてしまう結果につながるのであるが。この会話のちぐはぐさが理解できる人はきっとIQが高いであろう。何となく世の中になじめないと感じている人は見てほしい。そして原因に思い当たれば、あなたの人生の解決策にもつながるであろう。
個人的には非常に共感を覚える映画であった。オタクや変人と言われる人たちが、世の中を変える大きな仕事を成し遂げてきていることを、忘れてはならない。彼らの周囲の人は傷ついたり困ったりしているかもしれないが。