violet7688映画のこと

時々映画のこと

『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』Wonka

2023年 イギリス・アメリカ合衆国
ロアルド・ダール原作の児童小説『チョコレート工場の秘密
工場主ウィリー・ウォンカの若き日の冒険を描く。

チョコレート職人の、ウィリー・ウォンカ。世界一のチョコレート店を開くことを夢見ている。それは母との約束だった。全ては夢を見ることから始まる。

そんなウォンカの夢は、談合するチョコレートメーカー、それに癒着する教会と警察によって、徹底的に邪魔される。そこに登場する謎のオレンジ小人・ウンパルンパ。さて、ウィリーの運命はいかに?

チャーリーとチョコレート工場(2005年)』ジョニー・デップの若き頃のエピソードを、ティモシー・シャラメが演じる!

ティモシー・ハル・シャラメ Timothée Hal Chalamet 1995年12月27日-
米国ニューヨーク出身 市民権 アメリカ・フランス

カーラ・レーン Calah Lane 2009年4月20日- 
アメリカ合衆国テキサス州出身

ヒュー・グラント Hugh Grant 1960年9月9日-
ロンドン、イングランド出身

「全ては夢を見ることから始まる」ミュージカル仕立てで進むテンポの良いストーリー。なんといっても、ティモシー・シャラメの存在感に尽きる。帽子に手を当て、上目遣いにこちらを見る。この視線に全人類はやられるだろう。役のために仕立てた架空のキャラクターが生身の人間だったのかと、もう他のことを考えられなくなるようなシャラメの魅力。ジョニー・デップの「不思議ちゃん帝王」を見事に継いだ、否それの上を行く「謎めく不思議ちゃん」。この先半世紀は、シャラメの時代になるのではと思われるような魅力。

Timothée Chalamet  by Vogue

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ティモシー・シャラメの出演作「君の名前で僕を呼んで」は、過去ブログにあるので良かったら是非見てください。

『シチリアサマー』Fireworks

2022年製作/134分/PG12/イタリア 原題:Stranizza d'Amuri

最初から最後まで、不安で押しつぶされそうになる映画。次の瞬間、誰かが傷つくのではないか、誰かと誰かがすれ違うのではないか、ずっと心配で明るい気持ちになれない。でも目が離せない。緊張したまま進んでゆき、最後あっけなく終わる。

1982年のイタリア・シチリア島。田舎の狭いコミュニティの中で、少ない選択肢と保守的な価値観が支配する。花火師の仕事を協力し合う16歳のニーノと17歳のジャンニ。友情より進んだ関係に変わってゆくのだが、それを阻止する大人たちがいた。

この映画は、実際に起こった事件に基づく。1980年10月、シチリア東海岸に位置する小さな町ジャッレで悲劇が起きた。25歳のジョルジョと15歳のトニが、何者かによって命を奪われたのであった。彼らが同性愛の関係だったことは、地域のコミュニティに知られていた。それに対して強い偏見を持った者によって殺害されたのであった。しかし、同性愛に対する偏見により捜査は進まず、容疑者はあっても犯人は特定されなかったそうだ。

キャスティングは素晴らしい。ダンサーでもあり体幹がしっかりしたサムエレ、出来上がっていない少年の細さのガブリエル。

サムエレ・セグレト  Samuele Segreto パレルモ 2004年7月23日-

ガブリエル・ピズーロ Gabriele Pizzurro ローマ 2004年- 

これをきっかけに、イタリアでは同性愛の理解を進めるようになったそうだ。この事件の40年後の2020年10月31日には、ジョルジョとトニの遺体が発見された日にちなんで、ジャッレで同性のカップルの民事結婚式が行われたという。そして、ジョルジョとトニの墓に花が添えられたそうだ。ほんの40年前のこと、ジョルジョとトニは少し早すぎたのだ。

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『PHANTOM』ユリョンと呼ばれたスパイ 

2023年1月18日 133分 韓国 韓国語/日本語

1933年、日本統治下の朝鮮。抗日地下組織(黒色団)が、日本の総督の暗殺を計画するが失敗。日本植民地政府は、京城(現ソウル)の抗日組織が仕組んだスパイ「ファントム(幽霊・ユリョン)」を殲滅すべく、容疑者を山中のホテルに軟禁する。ユリョンは誰なのか?

これは反日映画か。つまり朝鮮を統治しようとする日本軍と、それに抵抗する朝鮮地下組織の戦いの物語である。

物語の伏線を張る前半部分はとにかく恐ろしい。生物学的な民族としてほぼ同じDNAを持った朝鮮人と日本人。姿かたちが似ていて、怖さの表現が似ていて、日本語が多く混ざるセリフ。緊張する。

一転してユリョンの正体が判明した後半部分では、桁外れのアクションが繰り広げられる。暴力の表現が露骨なのは、韓国映画が日本映画を上回るところ。肉体のぶつかり合いと銃器の扱いは、とてもリアルである。

美しすぎて強すぎる、この二人の女性に尽きる。マジでカッコいいぜ。

パク・ソダム 박소담 朴素淡  1991年9月8日- 韓国 
「パラサイト半地下の家族」「パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女」も、ぜひ。

イ・ハニ 하늬 李荷妮 1983年3月2日-  ソウル出身
 ミスコリア2006 (優勝) 2007 ミス・ユニバース (3 位)  美しすぎるには根拠があったのだ。

男性陣も。

ソル・ギョング  설경구 薛耿求 1967年5月14日- 韓国

キム・ドンヒ  김동희 金東希 1999年6月13日- 韓国

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映画鑑賞中、途中で席を立つ人が散見された。単にトイレだったのか、その人にとって映画の内容に問題があったのか。自分としては見て良かったと感じている。

『旅するローマ教皇』In Viaggio : The Travels of Pope Francis

Initial release: September 5, 2022
Director: Gianfranco Rosi      Cast: Pope Francis, Italien

2013年のイタリア・ランペドゥーサ島から2022年のマルタ共和国まで、37回の旅で53カ国を訪れたローマ教皇に密着した、ドキュメンタリーフィルム。

露骨に歓迎される熱狂的な国もあれば、微妙な空気が流れた国もある。感心したのはキリスト教の国ばかりでなく、他宗教の国にも訪れていること。イスラム教・ユダヤ教・正教など、通常であれば対立する宗教の指導者にも会っていることは、大変重要なことであると感じた。

治安のよい国ばかりではない。大衆の中に生身で飛び込んでいく姿は、命がけと言えよう。訪問国の領空に入ると、軍の戦闘機が護衛のために至近距離を飛ぶ光景もあった。

日本人には分かりにくい宗教について。敬遠せずに知る努力が大切である。

『コンフィデンシャル:国際共助捜査』공조2: 인터내셔날 Confidential Assignment 2: International

2022年 韓国 129分

2017年「コンフィデンシャル共助」の続編。国際犯罪組織と消えた10億ドルをめぐって、北朝鮮・韓国・米国の捜査官が捜査を開始する。しかし三者は、真の目的や機密情報を隠したまま活動を行うのであった。明らかになる本当の黒幕とは?

爆破シーンや銃撃戦を多用した、ガチのアクション映画である。北朝鮮から捜査のために韓国に降り立ったリム・チョルリョン(ヒョンビン)、共助要請を受けて捜査に加わることになった韓国刑事のカン・ジンテ(ユ・ヘジン)。そこに米国FBI捜査官のジャック(ダニエル・ヘニー)が加わる。要所要所で登場する犯罪組織のリーダー、チャン・ミョンジュン(チン・ソンギュ)。ここまでは骨太のアクションものなのだが、チョルリョンに想いを寄せるパク・ミニョン(イム・ユナ)の存在が、物語をコミカルにしてくれる。

リム・チョルリョン演じる、ヒョンビン 현빈 玄彬
1982年9月25日- 韓国、ソウル松坡区

ジャックを演じる、ダニエル・ヘニー Daniel Henney 
1979年11月28日- 米国ミシガン州カーソンシティ出身
 母親が韓国人、父親がアイルランドアメリカ人

カン・ジンテ演じる、ユ・ヘジン 유해진 柳海真
1970年1月4日- 韓国、忠清北道清州出身

チャン・ミョンジュンを演じる、チン・ソンギュ 진선규 陳善圭
1977年9月13日- 韓国、慶尚南道鎮海市出身 

パク・ミニョンを演じる、イム・ユナ 임윤아 林潤妸
1990年5月30日- 韓国、ソウル永登浦区出身

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『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』특송 特送 Special Delivery

2022年 韓国 108分 

ガチなカーアクションである。それが市街地で、路地で繰り広げられる。韓国の街は少し日本の街の様子に似たところもあり、それが身近な怖さを増長する。一気に見てしまう、非常にテンポの良い映画である。

通常の宅配やタクシーで運べない「訳アリ物件」の輸送を請け負う、特殊配送会社「ペクガン産業」。そこの腕利きドライバー、チャン・ウナ。社長に一番の逸材と言わせる、100%成功する女である。

賭博がらみの依頼人を請け負ったとき、配送事故が発生した。ウナのもとに現れたのは依頼人でなく、依頼人の息子であるキム・ソウォン一人だけ。そして賭博事件の捜査を担当するギョンピルは、自身が賭博の黒幕である悪徳警官だったのだ。ギョンピルからソウォンを守るため、本来の業務でない逃走を続けるウナだったのだが…

ウナを演じる、バク・ソダム 박소담 朴素淡
1991年9月8日- 韓国
パラサイト半地下の家族(2019)でも、大変特徴のある役で出演している。必見。

キム・ソウォン演じる、チョン・ヒョンジュン 정현준 Jeong Hyeon-jun
2011年11月8日- 韓国
こちらも、パラサイト半地下の家族に出演している。

ペクガン産業の修理工を演じる、ハン・ヒョンミン 한현민 韓炫旻
2001年5月19 日- ソウル出身
モデルとしても活躍中 身長191cm 

悪徳警官を演じる、ソン・セビョク 송새벽
1979年12月26日- 韓国全羅北道群山市出身
技術の高い演技派と見た。演技と分かっていても怖い。

映画の内容としては、邦題「パーフェクト・ドライバー」より、やはり原題「特送」の方が似合っている。バク・ソダムでキャッチしたい邦題の意図は見えるのだが。冷徹に業務を遂行するウナだが、ソウォンに気持ちが揺らぐ様子を見事に描いている。面白い。おススメ。

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『カサブランカ』Casablanca

先日(現地時間2023年9月8日23時11分1秒)の地震のニュースを見て、モロッコについて語りたくなった。まだ訪ねることが叶わない土地です。

1942年 アメリカ合衆国 102分

1941年12月、ドイツの侵略によるヨーロッパの戦災から逃げるため、多くの人々がポルトガル経由でアメリカへの亡命を図ろうとしていた。当時ポルトガルは中立国であったのだ。フランスからポルトガルへ直接渡れる人は限られており、海路でモロッコに渡り亡命のチャンスを狙う人が、カサブランカに大勢滞在していたのだ。

かつて、パリの地で愛し合ったリックとイルザは、混乱の地カサブランカで再開したのであった。イルザは夫・ヴィクトルと共にポルトガルへ渡るチャンスを狙っていたのだ。そして死亡したドイツ兵の通行証を巡り、誰が亡命に成功するのか駆け引きが始まる。

戦時中の1942年に、進行中の戦争をテーマにロマンス仕立ての映画を作成するとは、米国とは全くすごい国である。戦争をしながら見事な映画を撮るという国力(余力?)がすさまじい。

リックを演じる、ハンフリー・ボガート Humphrey DeForest Bogart
1899年12月25日 - 1957年1月14日 アメリカ合衆国ニューヨーク出身

イルザを演じる、イングリッド・バーグマン Ingrid Bergman
1915年8月29日 - 1982年8月29日 スウェーデン ストックホルム出身

ヴィクトルを演じる、ポール・ヘンリード Paul Henreid
1905年1月10日 - 1992年3月29日 オーストリア=ハンガリー帝国出身

ラブロマンスではあるものの、第二次世界大戦における国際関係と対立が描かれており、プロパガンダ的要素の含まれる重いテーマの映画である。カフェで、ドイツ将校が合唱することに抵抗して、客らがラ・マルセイエーズを合唱するところなど、自分は怖れを感じた。

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もちろん、イングリッド・バーグマンは気絶するほど美しいし、ハンフリー・ボガートはメチャメチャかっこいい。それを眺めるだけでも十分に楽しめる映画だ。

『レオン』Léon 完全版

1994年 アメリカ フランス 110分(劇場版) 133分(完全版)

ニューヨークで仕事をする、プロの殺し屋、レオン。レオンのアパート隣室に住む、マチルダ。ある日「仕事帰り」のレオンは、アパートの階段でマチルダに出会った。

チルダの父親は、麻薬の密売組織に関わっていた。その「商品」を横領した疑いで麻薬取締局の捜査を受けるのだが、それは銃撃戦に発展し、マチルダの家族は全員射殺されてしまう。買い物から帰ってきたマチルダは家の異常な状況を察し、隣室のレオンに助けを求めるのであった。

麻薬取締官に対し家族の復讐を誓ったマチルダは、レオンと共に「計画」を進めるのであるが…

レオン役 ジャン・レノ Jean Reno 1948年7月30日 – 
ロッコカサブランカ出身 フランス国籍

チルダ役 ナタリー・ポートマン Natalie Portman
1981年6月9日 - イスラエルエルサレム出身
レオン出演時の様子と最近の様子

麻薬捜査官役 ゲイリー・オールドマン Gary Leonard Oldman
1958年3月21日 - イギリス・ロンドン出身

大好きなシーンのひとつ。大股で歩くレオンについて行こうと、一生懸命歩くマチルダが本当に可愛い。この組み合わせを思いついた監督のセンスが素晴らしい。

小児性愛的な要素があるということで、劇場版は大幅なシーンの削除が行われたそうだ。大男と可憐な少女の組み合わせは、そのような印象をもたらすであろう。しかし自分の感想としては、とんでもなく不安定な状況ではあるが、もっと精神的な結びつきとして描かれていると感じる。危なっかしくて危なっかしくて、何もかもハラハラする状況が続く。

一方で麻薬捜査官は、自身が薬でキメちゃっているのである。その狂気をはらんだ視線と仕草が恐ろしい。麻薬捜査官を演じる、ゲイリー・オールドマンであるが、そんな様子を見事に表現している。

素晴らしい映画である。監督リュック・ベッソンの代表作となった。リュック・ベッソン作品は他にも良いものが沢山あるので、少しずつ紹介していきたい。

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『ジゴロ・イン・ニューヨーク』Fading Gigolo

マレーは長く続いた書店をたたむことになった。そして友人のフィオラヴァンテに、ジゴロをやってみないかと持ちかける。

  2013年 アメリカ合衆国 90分

客を手引きする(ポン引き)マレーと、ジゴロになったフィオラヴァンテは、意外な能力を発揮する。初めての顧客は医師のパーカー。そして次々に女性を虜にしてゆく。これは面白いぞ!

実は、脚本・監督・主演フィオラヴァンテを、すべて担当しているのは同一人物ジョン・タトゥーロである。イタリア系の彼は女性への接し方が上手いのであろうか、彼の意図の通りに進んでいく気がする。カッコいいのだが、決して整ったイケメン系ではない。しかし親しみやすく、どうにも離れがたい魅力がある。

一方、ポン引き・マレーを演じる、ウディ・アレン。コメディアンの印象の強い彼であるが、それを超えた素晴らしい演技である。いや全く、素のままでイケてるんじゃないかと思うほどである。

ノリノリで繁盛するジゴロ稼業であったが、ジゴロでありながら客のひとりに心を惹かれてしまい、商売が変化し始める。日本人にはなじみのない宗教問題が入ってくるのだが、これがまた重要な意味を果たしている。

ジゴロ役 ジョン・タトゥーロ John Turturro
1957年2月28日- ニューヨーク市ブルックリン出身

 ポン引きマレー役 ウディ・アレン Woody Allen
1935年11月30日- ニューヨーク・ブロンクス出身

最初の客パーカー医師を演じる シャロン・ストーン Sharon Stone
1958年3月10日 - アメリカ合衆国 ペンシルベニア州出身

ジゴロを虜にする客のアヴィガル役
ヴァネッサ・パラディ Vanessa Paradis
1972年12月22日- フランス出身

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『トーベ』TOVE

ムーミン」の原作者、トーベ・ヤンソンの半生をつづったドラマ。

2020年 103分 フィンランドスウェーデン合作

可愛らしく、のんびりした印象の、ムーミン。何となくみんな知っているだろう。しかしムーミンのんびりキャラとは全く異なり、作者トーベ・ヤンソンの生き方は大変個性的なものだった。芸術家の家庭に生まれたトーベは、作家・画家として才能を発揮し、ムーミンが生み出される経緯が描かれる。

トーベには男性の恋人がいて(複数いたらしい)、女性のパートナーもいて(複数いたらしい)、感情豊かな奔放な人だったらしい。もちろん映画の描き方の方針もあると思うので、その切り取り方については、それで全てなのか、それが正しいのか、それは映画よりトーベの伝記等々で調べる必要があるだろう。

アルマ・ポイスティAlma Pöysti 
1981年3月16日- フィンランドヘルシンキ出身
トーベを演じた、アルマ。映画業界に携わる家系に生まれた。トーベの不思議ちゃんな雰囲気を見事に演じている。

トーベ マリカ ヤンソンTove Marika Jansson 1914年8月9日 – 2001年6月27日
フィンランドヘルシンキ出身。作家、小説家、画家、イラストレーター、漫画原作者
この映画のもとになったトーベ本人。

制約の多かった時代であったかもしれないが、能力すぐれた素晴らしい人である。その作品が我々にも接することが出来る形で残ったのは、貴重なことです。

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『アナザーラウンド』Another Round

2020年 デンマーク オランダ スウェーデン 117分

上映言語はデンマーク語、原題『Druk』大量飲酒。

冴えない高校教師の四人組。授業や生徒・保護者との関係がうまくいかない。そこで、ノルウェー人の哲学者が提唱した「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という理論を持ち出した。そしてそれを証明するため、四人で実験をすることになったのだ。

少量アルコールのほろ酔い状態では、饒舌になり授業も上手く進むのであった。しかし飲酒量が次第にエスカレートし、実験は思わしくない方向に進んでいく。

オジサン4人の友情が素晴らしくて、気持ちを揺さぶられます。実験が変な方に進み始めると、見てる方もハラハラするのですが、オジサン同士で助け合い、何とか何とか乗り越えていくのですが…

マッツ・ミケルセン Mads Mikkelsen
1965年11月22日 - デンマークコペンハーゲン出身。マーティン役。

トーマス・ボー・ラーセン Thomas Bo Larsen
 November 27, 1963-  Gladsaxe, Denmark出身。トミー役。

マグナス・ミラン Magnus Millang
July 20, 1981-  Copenhagen, Denmark出身。ニコライ役。

ラース・ランテ Lars Kristian Ranthe
 August 26, 1969-  Copenhagen, Denmark出身。ピーター役。

緊張した時に少し飲むと、すっと緊張が取れる感じ、酒飲みならきっと経験したことがあるはず。四人の表情と仕草で、物語はこんなにも面白くなるものなのだ。教師だって人間。また、デンマークの高校の様子も良く伝わって興味深い。

マッツ・ミケルセンは、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』でドイツ人の科学者役としても出演している。こちらも必見だ。

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『パターン』Pathaan

ド派手インドパワー!

2023年 インド/ヒンディー語 146分
シャー・ルク・カーン  ディーピカ・パドゥコーン  ジョン・エイブラハム

なんてゴージャスな映画!とんでもないアクションと、凝った特撮。そして贅沢なロケ。インド、アフガニスタン、スペイン、UAE、トルコ、ロシア、イタリア、フランスで撮影されたそうだ。そしてシベリアのバイカル湖で撮影された最初のインド映画と言うことだ。2022年2月前にロシアロケは終了していたのだろうか。

ものすごくセクシーで、ものすごく強い美女。強烈に濃い~くて、強烈に強~いイケおじたち。そう、濃くてエロいオジたちなのだ(若者は出てこない)。やや長め約2時間半、抜きどころはない。全編エネルギッシュ。これでもかって、シャー・ルク・カーンに向き合う映画だ。エロい。何だこの視線は?おっさん、エロすぎますぜ。

インド映画にありがち、性表現はマイルド、その代わり暴力はかなり直接的に表現されます。アクションは過剰なまでに派手で、武器は巨大な銃器中心。

シャー・ルク・カーン Shahrukh Khan
1965年11月2日 インド/ニューデリー出身

ディーピカ・パドゥコーン Deepika Padukone
1986年1月5日 デンマーク/コペンハーゲン出身 国籍インド

ジョン・エイブラハム John Abraham
1972年12月17日 インド/ムンバイ出身

アブドゥル・ラシッド・サリム・サルマン・カーン Salman Khan
1965年12月27日 インド/インドール出身
友情出演的な

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ちなみに監督は、シッダース・アナンドSiddharth Anand。2014年『Bang Bang!』 2019年『War』も監督している。空からの潜入を多用するところ、アクションが凝っているところなど共通してみることが出来る。『Bang Bang!』『War』ともに、過去ブログに入っているので、良かったら見てほしい。